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会長挨拶
2003年3月11日
異文化経営研究会の発足にあたり、一言ご挨拶させていただきます。
ビジネスのグローバル化が進む今日、日本企業は、どのような方向に進もうとしているのか。各国の経営のやり方は、共通の手法に収斂しつつあるのか。文化の多様性は、ビジネスにどのような影響を与えているのか。経済・経営のグローバル化とともに、これらの問題は、ますます重要になっていると思われます。
私たちが、このたび、異文化経営研究会を発足させるに至った理由は、3つあります。
第1は、経済・経営のグローバル化とともに、異文化の問題を組み込んだ経営の理論的・実証的な研究が必要とされていること。
第2は、異文化経営に関する日本企業の豊富な事例や異文化の最前線で活躍する日本人ビジネスマンの様々な経験を、研究者や実務家の間で共有したいと思ったこと。
第3は、これまでの実務的な経験知を、異文化経営の観点から系統的に研究し発信すること、つまり経験知を形式知に転換することを目的とした組織が必要とされていること。
私たちは、様々な文化的背景の人々が織り成す異文化経営について、欧米中心主義にとらわれることなく、日本やアジアを含む全世界的視点で研究したいと思っております。誕生したばかりの小さな研究会ではありますが、研究者・実務家といった様々な属性を越えて活発な討論を重ね、知の結集を図っていきたいと希望に燃えております。同じような問題意識をもった方々のご参加も大歓迎です。
皆様のご理解とお力添えを賜りますよう、何とぞよろしくお願い申し上げます。
異文化経営研究会(現・異文化経営学会)会長 馬越 恵美子
(会長ホームページはこちら)