アーリーステージ・リサーチ(ESR)セッション

2024年度第1回(通算第4回)アーリーステージ・リサーチセッション報告

2024/06/30
<報告と所感>

明治大学経営学部/異文化経営学会理事 古川裕康

2024年5月16日(木),2024年度第1回(通算第4回)目の「アーリーステージ・リサーチセッション」が開催された。当日は2つの報告が実施され,萌芽的な研究を深める上で直面している悩み,そして検討すべき内容について議論が活発に展開された。

第一報告は鈴木敦子氏(東京都立大学大学院経営学研究科)より「経営者報酬のESGインセンティブについて、その有用性と企業価値への影響」と題する報告。第二報告として,山本 理恵氏(早稲田大学大学院商学研究科)より「持続的な国際競争力を構築できる観光地経営を支える仕組みの研究」について報告があった。

コメンテーターの鈴木 仁里氏(明治大学)/四宮 由紀子氏(近畿大学)からは,基盤となる先行研究を丁寧に固める必要がある点,研究を進める上で視野を拡げる事の重要性をはじめ,有益な確認ポイントの共有があった。

なおセッションではコメンテーターだけでなく,参加者達からも活発な議論が生じ,
・研究の焦点をどのように絞っていくか
・最低限必要な先行研究の確認量
・理論的な課題を特定するための勘所
・リサーチ・デザインの構築方法
等について互いの悩みを共有し,解決のための方策を考える場としても機能していた。

研究活動もスポーツと同じで,基本的な型の習得と実践が極めて重要である。私自身も一参加者として基礎を振り返る良い機会となっている。引き続き,大学院生のみならず研究活動を精力的に進めておられる先生方にもご参加頂き,定期的に基礎を再確認しながら異文化経営に関する知の発展を会員間で活発化させていければ幸いである。



<プログラム>
日時:2024年5月16日(木) 18時00分〜20時10分 (Zoomは17:45頃オープン)
場所:オンライン(Zoom)で開催

1. 開会挨拶 18:00-18:05

本学会理事・本セッションチェア 高橋 俊一(立正大学)

2. 報告1 18:05-19:00 (目安: 報告10分、コメント5分、ディスカッション40分)

・報告者:鈴木 敦子氏(東京都立大学大学院経営学研究科経営学専攻)
・タイトル:「経営者報酬のESGインセンティブについて、その有用性と企業価値への影響」
・司会・コメンテーター:鈴木 仁里氏(明治大学)

3. 報告2 19:10-20:05 (目安: 報告10分、コメント5分、ディスカッション40分)

・報告者:山本 理恵氏(早稲田大学大学院商学研究科)
・タイトル:持続的な国際競争力を構築できる観光地経営を支える仕組みの研究
・司会・コメンテーター:四宮 由紀子氏(近畿大学)

4. 総括 20:05-20:10

本学会会長 馬越 恵美子 (桜美林大学)



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