国際人的資源管理(IHRM)部会

異文化経営学会 第1回国際人的資源管理(IHRM)部会のご報告

2021/12/18
理事・国際人的資源管理部会長 古沢 昌之(近畿大学)

2021年12月18日(土)、異文化経営学会第1回国際人的資源管理(IHRM)部会がオンラインで開催された。本部会の発足に際し、多大なるご支援・ご協力を賜った方々、年末にも関わらず第1回部会にご出席いただいた皆様に厚く御礼申し上げる次第である。以下、詳細については、明治大学の山本明男先生のご寄稿文をご一読願いたい


<報告と所感> 山本明男(明治大学 経営学部 特任教授)

2021年12月18日(土)、Zoomにて第1回国際人的資源管理(IHRM)部会が開催された(参加申込者は41名)。 はじめに馬越恵美子本学会会長(桜美林大学)より開会挨拶があり、異文化経営学会で新たに機能部会を創設し、その第1弾の取り組みとしてIHRM部会が発足した経緯を述べた。次に古沢昌之IHRM部会長(近畿大学)より本部会では多国籍企業の人的資源管理、日本国内における外国人材の活用、さらには特定国・地域の労働事情や労使関係等について、理論と実践の両面から問題にアプローチしていくとの趣旨説明が行われた。

今回の第1回部会の統一テーマは「グローバル人材の育成について考える」である。 第1報告は、近畿大学の古沢昌之先生より「日本の大学生の『内向き志向/海外志向』に関する実証研究〜『グローバル人材』の要件を巡る状況を踏まえて〜」をテーマに報告が行われた。調査結果からオーラル英語能力の向上と、主体性・積極性を育むアクティブラーニングの拡充、異文化交流のコンテンツとなる話題を英語で説明するスキルの養成等が示唆された。参加者とのQ&Aでは、より若い年代から海外志向を高める機会の創出、留学生との交流の場づくり、企業による海外体験に基づく人材育成の拡充などが指摘された。

第2報告は、株式会社リロエクセルの村田敏也先生から「企業での赴任前研修・グローバル人材育成研修のトレンドについて〜企業研修を提供する立場から考える〜」をテーマに報告があった。コロナ禍により対面とオンラインを活用したハイブリッド型研修が注目される中、各企業のニーズに合った理論と実験を組み合わせたグローバル人財研修について、企業の人事部との協働事例も交えて紹介があった。Q&Aでは、オンラインやITツールを活用し、海外経験者や外国人など多様な人材が自由に活躍できる職場の創出を望む声が多かった。

第3報告は、ヤンマーホールディングス株式会社の西村博昭先生より「ヤンマーにおける人材育成〜世界で戦える社員を育成するために〜」をテーマに次世代経営リーダーの育成に焦点をあてた報告があった。同社においては、グローバルポジションと人材スペックの明確化をベースとして、経営後継者の育成に向けた取り組みが進められている。Q&Aでは、日本人主体の研修を今後どのように外国人材にも適用し、評価方法を確立していくのか、若手人材から経営幹部候補者をどのように選抜するのか、などに関する質問があった。

このあと本学会で初めての試みとして「外向き志向・海外志向に向けたグローバル人材育成はどのようにすべきか?」をテーマに、村田先生がコーディネーターとなり、部会参加者が5グループに分かれてブレイクアウトセッションを行った。グループ討議では、個人レベルで様々な異文化体験の場を設ける、マインドを変える試み、ライフプランに応じた異文化体験の場の提供、強制的にダイバーシティ体験の場を作る、国の違い等を考慮したモチベーションを高める環境づくりの必要性など、活発な意見交換と各グループからの発表が行われた。

最後に兵庫県立大学・大阪商業大学の安室憲一先生(本学会理事)より総括コメントがあり、異文化経営の切り口から人的資源管理・労使関係の国別比較や、グローバル人材のロールモデルの研究、国・地域をまたいだ企業内外での人脈作りなども今後の研究テーマとしてはどうかとの提案があった。




1.と き 2021年12月18日(土) 14:00〜17:30、※Zoomによる開催
2.内 容
・統一テーマ:「グローバル人材」の育成について考える
<総合司会>京都橘大学・楊 秋麗 氏
<研究報告セッション司会>南山大学・林 尚志 氏

【挨拶】14:00〜14;05(5分)

・桜美林大学・馬越 恵美子 氏(本学会会長)

【挨拶】14:05〜14;10(5分)

・近畿大学・古沢 昌之 氏(本学会理事・国際人的資源管理(IHRM)部会長)

【研究報告①】14:10〜14:50(報告=25分、質疑応答=15分)

・報告者 近畿大学・古沢 昌之 氏(本学会理事・IHRM部会長)
「日本の大学生の『内向き志向/海外志向』に関する実証研究〜『グローバル人材』の要件を巡る状況を踏まえて〜」

= 休憩 14:50〜15:00(10分)=

【研究報告②】15:00〜15:40(報告25分、質疑応答=15分)

・報告者 株式会社リロエクセル・村田 敏也 氏(本学会幹事)
「企業での赴任前研修・グローバル人材育成研修のトレンドについて〜企業研修を提供する立場から考える〜」

= 休憩 15:40〜15:50(10分)=

【研究報告③】15:50〜16:35(報告=30分、質疑応答=15分)

・報告者 ヤンマー株式会社・西村 博昭 氏
「ヤンマーにおけるグローバル人材育成〜世界で戦える社員を育成するために〜」

=休憩 16:35〜16:45 (10分)=

【ブレイクアウトセッション】16:45〜17:10(進め方説明 5分、グループ討議 20分、5グループを予定)

・討議テーマ:「外向き志向・海外志向に向けたグローバル人材育成はどのようにすべきか?」
・コーディネーター 株式会社リロエクセル・村田 敏也 氏(本学会幹事)

【各グループからの発表】17:10‐17:20(10分)

・2分/グループ

【総括コメント】17:20〜17:25(5分)

・兵庫県立大学・大阪商業大学・安室 憲一 氏(本学会理事)

【諸連絡】今後の活動について 17:25〜17:30 (5分)




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