アーリーステージ・リサーチ(ESR)セッション

2023年度第2回(通算第3回)例会アーリーステージ・リサーチセッション報告

2023/10/12
明治大学商学部/異文化経営学会幹事 鈴木仁里
2023年10月12日(木)にZoomオンラインにて今期、第2回目となるアーリーステージ・リサーチセッションが開催され、最大21名が参加した。セッション当日は2件の研究報告に対し、2名のコメンテーターが各報告の司会を担当し、研究報告後にコメンテーターからのコメントがあり、それに対する報告者の回答、そしてその後、報告者・参加者間での質疑応答の時間が設けられ、様々な観点から議論が活発に展開された。
第一報告者は、趙文彬氏(愛知学院大学大学院商学研究科)より「米系多国籍企業の日本市場参入戦略−バナナ貿易自由化時における日系総合商社との戦略提携の意義について」というテーマで研究報告があり、司会、およびコメンテーターを内田康郎先生(兵庫県立大学大学院)が務めた。第二報告者は、尾崎弘和氏(早稲田大学大学院商学研究科)より「維持期も継続的に成長できるアスリートの投資期の特性形成要因の国際比較」というテーマで研究が報告され、藤尾美佐先生(東洋大学)が司会、およびコメンテーターを務めた。
通常の研究大会とは異なり、本セッションの主要な目的の1つでもある「研究者の育成」という方針の下に、内田先生、藤尾先生からは、コメント冒頭に参加者全体での確認の意味で、博士論文構想の検討時や研究活動の遂行時において一般的に重要だと考えられている思考や作法などをご教示頂き、その上で、各報告者の研究の本質を問う質問や今後の研究の方向性に関する意見の共有がなされた。
報告者・参加者間での質疑応答時には、各報告者の研究のさらなる発展に向けて、多様な意見や考えが共有された。具体的には「異文化経営の視点の導入検討の重要性」や「研究の主体、そして研究の射程(研究の範囲と単位)の設定の大切さ」、「研究目的に沿った適切な研究手法の選定、および設計の必要性」などであった。
当セッションの最後に、学会長の馬越恵美子先生より、「研究の動機、および問題意識、研究テーマに対する熟慮の重要性」についてのお考えの共有があり、報告者のみならず参加者全員が、その重要性を改めて認識し合い、今後の自らの研究に活かしていこうとする意識がオンライン上でも醸成されたという意味で、今回のセッションも大変有意義な会となった。



<プログラム>
日時:2023年10月12日(木) 18時00分〜20時10分(Zoomは17:45頃オープン予定)
場所:オンライン(Zoom)で開催

1. 開会挨拶 18:00-18:05

本学会理事・本セッションチェア 高橋 俊一(立正大学)

2. 報告1 18:05-19:00 (目安: 報告10分、コメント5分、ディスカッション40分)

・報告者:趙 文彬氏(愛知学院大学大学院商学研究科)
・タイトル:「米系多国籍企業の日本市場参入戦略 ――バナナ貿易自由化時における日系総合商社との戦略提携の意義について」
・司会・コメンテーター:内田 康郎氏(兵庫県立大学大学院)

3. 報告2 19:10-20:05 (目安: 報告10分、コメント5分、ディスカッション40分)

・報告者:尾崎 弘和氏(早稲田大学大学院商学研究科)
・タイトル:維持期も継続的に成長できるアスリートの投資期の特性形成要因の国際比較
・司会・コメンテーター:藤尾 美佐氏(東洋大学)

4. 総括 20:05-20:10

本学会会長 馬越 恵美子 (桜美林大学)

以上


以下の画像をクリックすると大きなお写真をご覧いただけます。


* * * * * * * * * * * * * * * *
<<D&G 部会一覧へ戻る
このページのトップへ▲